阪神タイガースの失敗談

プロ野球阪神タイガースの選手起用の失敗談

近年の阪神タイガースの選手起用の失敗談として多くの阪神ファンが思い出すのは、2013年の前半にストッパーに起用された久保投手でしょう。 久保投手は先発でローテーションに入れば10勝以上できる力を持っている投手ですが、2012年オフに藤川球児がメジャーに旅立ったため、チーム事情から抑えに回ったのです。 ただし、多くのプロ野球評論家は、「藤川球児の後を任されるのは辛い」と評論しました。

久保投手が悪いピッチャーという訳でなく、藤川球児投手の存在があまりにも大きすぎたという意味だったのです。 久保投手はオープン戦で何度かストッパーとしてマウンドに上がり、シーズンに向けて万全の調整をしました。 しかし、やはりシーズン本番になるとその懸念が現実のものとなり、阪神は勝っている試合を逆転で落としたこともありました。

プロ野球のピッチャーには皆特徴があり、先発タイプと抑えタイプ、中継ぎタイプなどに分かれます。 従って先発タイプであった久保投手が抑えに向かなかっただけのことなのです。 久保投手はその後フリーエージェントを行使してDeNAに移籍し、開幕投手もつとめました。 このことからも彼の能力が高いことが分かり、2013年の抑え転向は彼には気の毒だったと多くのファンは思っています。

阪神タイガースの選手起用の成功談

阪神タイガースは1990年代の後半は低迷し、野村克也監督が指揮をとった1999年から2001年も3連連続で最下位に沈み、ファンは寂しい思いをしていました。 しかし、そのわずか2年後にセリーグを制覇したわけですから、2002年から監督になった星野監督の功績は非常に大きいと言えます。

星野監督が後日談として語る選手起用の成功談として広く知られているのが、2003年にフリーエージェントで広島から移籍してきた金本を3番に起用したことです。 また、2番に俊足の赤星を起用し、赤星が塁に出た後に金本とのコンビで何度もヒットエンドランも決まりました。

この年、阪神タイガースはプロ野球の歴史上最も早い7月の初旬にマジックを点灯させる独奏劇を演じましたが、この快進撃に大きく貢献したのが赤星と金本のコンビでした、また、最終的にこの年セリーグの首位打者となった今岡をトップで起用したことも打線に勢いをつけました。 今岡、赤星、金本と並ぶ打順は他球団の脅威となりました。 この3人の出塁率が高かったため、前半戦で4番を打った浜中が非常に多くの打点を稼ぎました。

浜中はケガで後半を棒に振りましたが、前半戦でチームを勢いに乗せた浜中の活躍は見事でした。 多くのプロ野球ファンが2003年の阪神の優勝のことを覚えています。

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