エアグルーヴ

競馬ファンに愛された競走馬

エアグルーヴは牝馬ながら、牡馬たちと互角に渡り合った姿が競馬ファンに大きな感動を与えました。 デビュー戦から武豊を鞍上として、以後何度もコンビを組むこの組み合わせは常に人気の上位に入り、ラストレースとなる1998年の有馬記念まで3番人気を下回ることがなかったのです。 競走馬は牝馬よりも牡馬が強いことは常識です。

そんな背景がありながらも常に人気の上位であったこの馬は、勝ち負けだけではない、競馬ファンから愛された馬であったと言えるでしょう。 牡馬と渡り合うぐらい強かった馬です。当然牝馬戦では圧倒的な力を誇り、1995年の阪神3歳牝馬ステークス、1996年のオークスの2つのg1で勝利を挙げています。 そして圧巻は1997年天皇賞秋のレースです。

1番人気はバブルガムフェロー、エアグルーヴも2番人気に押されてはいましたが、当時のバブルガムフェローの充実ぶりから、着順は人気通りがおおよその予想でした。 しかしレースは激しい展開の末、クビ差でエアグルーヴの勝利。

g1通産3勝目を挙げたこのレースは、多くの人に競馬における牝馬の今後の可能性を知らしめたのです。 引退後もg1馬を出産するなど、優秀な繁殖成績を残しています。

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