サイレンススズカ

競馬界の大きな損失

競馬ファンの間で、今なお語り継がれる伝説の競走馬。それがサイレンスズカです。このサイレンススズカを最強だという人も数多くいます。G1レースをたくさん勝った馬もいる中で、G1レースは1勝のみという彼を最強と呼ぶのはなぜなのでしょうか。 デビュー前から関係者から期待されていたものの、クラシックを勝つことはできず、翌年も勝利すらままならない状況であった彼は5歳となった年に破格の強さを見せます。

年明けから連勝を重ね、大逃げというスタイルでファンを魅了しました。大きく逃げても直線で衰えることがなく、鞍上の騎手曰く、「逃げて差す」というこのスタイルは個性という意味でも印象的です。重賞は珍しい2着に11馬身つける大差勝ちまでやってのけ、ついには春のグランプリである宝塚記念を制すに至ります。 秋の天皇賞の前哨戦では歴史に名を刻む一つ下の世代のG1馬2頭を影も踏まさず逃げ切り、このレースは現在も名レースとして語り継がれています。

迎えた天皇賞ではいつものようにハイペースで逃げ、道中でカメラをひかなければ映らないほど他馬に圧倒的な差をつけ、誰もが勝利を確信した矢先、悲劇が起こりました。 コーナーで骨折し、安楽死の処分がとられ、これは競馬界にとって大きな損失となってしまいました。

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