ウオッカ

日本競馬界に名を残す競走馬

競馬界で活躍する競走馬としてイメージされる馬の多くは雄の馬である牡馬なのですが、しかし牝馬だから活躍することが出来ないというわけではありません。 歴史上では何頭もの牝馬が歴史に名を残しているのも確かであり、そしてその中でも競馬ファンの中に痛烈に「牝馬でも最強になれる」という印象をあたえた名牝こそウオッカなのです。

2002年のダービー馬の父の血を受け継いで2004年に生まれたウオッカはデビュー戦となる京都競馬場新馬戦にて他の馬を寄せ付けない圧倒的な勝利で鮮烈なデビューを飾ると、3戦目の阪神ジュベナイルフィリーズにて初のGIを制覇します。 この際に2歳芝1600mの新日本レコードを打ちたてたことでその年の最優秀2歳牝馬に表彰されるのですが、しかしこの馬が最も輝いていた、最も観客を熱くしたのはやはり2008年秋の天皇賞でしょう。

ここでは同じ世代に生まれた牝馬ダイワスカーレットとの激戦が繰り広げられ、決着は残り300メートルからの競り合い、そして写真判定に委ねられました。 15分という長時間の写真判定の末に下された判定は、たった2センチの差の「勝利」です。 たった2センチ、つま先一つ出ていれば運命が変わった極限の勝利でした。

現在でもウオッカは日本競馬界にある牝馬の中では最強と名高く、「未来に語り継ぎたい名馬BEST100」では牝馬一位、総合四位につけています。

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