バブル時代の競馬の名勝負レースについて

記憶に鮮明に残っているレースの1つ1989年マイルチャンピオンシップ

名勝負レース

昭和の終わりから始まった日本のバブル期には、競馬ファンも増え、平成の初めにかけてはG1レースになると多くの競馬ファンが競馬場に足を運びました。 この時代には多くの名勝負が繰り広げられましたが、中でもオールドファンの記憶に鮮明に残っているレースの1つに、1989年のマイルチャンピオンシップがあります。

このレースは当時のスターホースオグリキャップと天才武豊の騎乗するバンブーメモリーが人気を分け合い、どちらの馬が強いのかに注目が集まっていました。 ゲートが開くと、バンブーメモリーはスムーズに追走していましたが、オグリキャップはやや内で包まれ加減に進み、最後の直線に入ってバンブーメモリーが抜け出して、ゴール前100メートル付近ではほぼ勝ちを掴んだかのように多くの人は感じました。

しかしここからオグリキャップが驚異的な差し足を繰りだし、内から伸びてゴール寸前でバンブーメモリーをハナ差で交わして勝利したのです。 騎乗した南井騎手は、優勝インタビューの際の人気の重圧に応えて勝った安堵感から涙を流しました。 多くの競馬ファンは人気馬に乗る騎手の重圧というものを、この南異騎手の涙のインタビューから感じたものでした。

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