サラブレッドの増加

サラブレッドの生産頭数は年間に1万頭を超えるようになりました。

サラブレッド

かつて競馬ブームと呼ばれた時期は3回あります。 そのうち、1980年代後半から1990年代にかけて、バブル景気との相乗効果によってもたらされたのが、第二次競馬ブームです。 中でもブームの火付け役となったのが、笠松から中央に移籍したオグリキャップでした。

平成三強の一頭であり、第一次競馬ブームの立役者となったハイセイコーと並び高く評されるサラブレッドです。 オグリキャップは、芦毛の怪物、オグリなどの愛称で親しまれ、多くの女性ファンを獲得しました。それまで、男性中心の娯楽というイメージが強かった競馬に女性客を取り込むきっかけにもなりました。

バブル時代に財を成した人々がレースに投じる金額は、数百万円単位ということも珍しくありませんでした。 また、レースに賭けるだけではなく、サラブレッドを購入し自分が馬のオーナーになる人も増えました。 1980年代後半には、馬主登録数が一気に増加し、馬房が不足する事態が起こるようになりました。

当時JRAに所属していたアラブ馬は激減し、東西に4000あまりあった馬房のうち、アラブ馬の馬房は140ほどに減少しました。 反対に、馬主からの需要に支えられ、サラブレッドの生産頭数は年間に1万頭を超えるようになりました。

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