ディープインパクト

日本競馬界最強の競走馬

競馬において「最強はどの馬か」という議論はよく繰り広げられますが、結局その議論に決着が付くことはありません。 ターフを駆け抜ける全ての馬にドラマがあり、全力で戦う競走馬は全て英雄たりえるものだからです。

ですが日本競馬界で最強はどの馬かと問われて、多くの人がまず名前を挙げるのは2002年に生まれた一頭の牡馬です。 名馬サンデーサイレンスの血を受け継いだ牝馬と見紛う小さな体、後に日本中の競馬ファンが名を知ることになるその馬こそが「ディープインパクト」でした。

主戦騎手となった武豊は新馬戦前の調教で初めてディープインパクトに乗った時、直観的に興奮を感じたと後に語っています。 武豊という最強の騎手を乗せてターフを駆け抜け、評論家を含む多くの人の度肝を抜いて鮮烈な勝利を飾ったこの馬は同世代の名馬たちを次々に打ち破って史上二頭目となる無敗三冠馬に輝きます。

何が強いのではなくただただ速い、それも他の競走馬では追いつけないほどに速い、そう評価される英雄ディープインパクトはまさに現代競馬を語るにおいて外せない最強馬の一頭なのです。 生涯14戦12勝、凱旋門賞での失格とハーツクライへの敗北以外は全て勝利をおさめた英雄は、未来に語り継ぎたい名馬BEST100においても堂々たる第一位に輝いています。

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